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iBookは1999年秋、アップルが発売した低価格なノートパソコンシリースです。大人気となり世界中をトランスルーセントの渦に巻き込んだiMacのノート版という位置づけです。世代が移って、この筐体は現在使われていませんが、今でも愛着を持ってクラムシェル(貝殻形)iBookとも言われています。私が所有するのは2000年に発売された第2世代に当たり、内蔵メモリを32→64MBへの容量アップと300→366MHzのクロックアップが施された、グラファイトカラーも新鮮なiBook Special Editionです。

■かつて無いデザインのノートPC
初代iBookシリーズは鮮やかなブルーとオレンジの2種類で市場に現れました。コードネームはP1。アメリカの新学期シーズンに合わせて登場したことからも、学校向けという位置づけといわれます。その筐体は大きく重いですが、なんと「しなる」筐体(ポリカーボネート?)や、端子の蓋が無いところ、意外というか相当丈夫なハンドル、角に設けられた柔らかい造形と素材。不要な可動部分が一切なくしているあたり、子供が荒っぽい使い方をしても壊れにくくデザインしたんだなあと感心します。

■ちょっと改造・・・
さて、ストック状態のiBookSEはCPUはともかく、6GBHDに64MBRAMとストレージ関連が頼りないので、容量アップを試みました。RAMに256MBを追加するのは簡単なのですが、問題はHDです。どこのWebや本で調べても「簡単に交換」とは書いていません。ボディパーツをほとんど分解する必要があり、難易度はPowerBook2400並かそれ以上が予想されます。しかしここでひるんでいるわけはいきません!やりましたよ。二晩掛かりましたが・・・(笑 最初はどうしたものかなと慎重に作業していたのですが、iBookの場合、本体の「しなり」を利用してはめ込んでいたりするので、最後の方は力ずくです。HDはIBMの流体軸受け2.5インチ20GBを使いました、静かになって、大容量のおかげで足回りも軽々です。もちろんこんなコトして失敗してもアップルの保証は受けられません、改造は自己責任でよろしくということでよろしく・・・。

■使ってわかるPowerPC G3の魅力
ご存じのようにアップル製品のCPUはすべてPowerPC G4もしくはG5となりました。アップルは以前から一番最適(価格と性能のバランス)なCPUを使っていくことを唱っていましたから、iBookで細々と生き残っていたG3プロセッサもついにアップルのラインアップから消えたことになります。
とはいえ、366MHzのG3プロセッサが使い物にならない時代なのかというと、そうではありません。パソコンの2大用途であるWebのブラウズとメールを使う分には十分の性能ですし、MacOSXだって意外と快適に動きます。
なによりG3プロセッサの良いところは消費電力が少ないことです。消費電力が少ないということは「バッテリーの持ちが良く、発熱が少ない」ということです。夜寝る時なんて、布団がやたら熱くなる事もなく冷却ファンの音を気にすることもなく、もちろん液晶の照度はそのままで、眠気が来るまで確実に付き合ってくれます。もちろんAirMacカードで無線LANにすることをお忘れ無く。iBookといわずノートPCを使うのであれば必携でしょう(笑

■デジタルパレット〜iBook
何を隠そう、私はイラストのペイントにiBookを使っています。Winのノートや自作のアスロン機もありますが、結局iBook。
やっぱりマウスの加速度とか、パスを引っ張る時の重さというか、そういったところがWindowsは慣れないんですね。
ちなみにタブレットはワコムのファーボ。2世代目のマウスが普通のカタチの方です。ペイントにはPainter4を使います。動作も軽くてお気に入り。しかし、古いバージョンのソフト使ってるなあ・・・。

■ここが弱いiBook
iBookは現在においても十分実用に足るMacintoshなのですが、改造やソフトのアップデートではどうしようもない部分もあります。
まず液晶ディスプレイです。解像度は800×600ピクセルのSVGA。これがXGAならずいぶんこの機械の評価は変わっていたでしょう。そして視野角の狭さ。液晶の角度をちょっと変えるだけで結構色が変わります。このディスプレイで絵を描いていても、薄い色の消し忘れがよく起こります。できあがったら他のディスプレイで仕上げが必要です。
それとUSB端子、一個しかないのと電気供給量が少ないようです。ACアダプタ付きのUSBハブを使わないとバスパワー駆動の外付けHDは接続できません。

■最初で最後
現行1Book(DualUSB以降)はデザインからフルモデルチェンジで、クラムシェルのデザインは無くなってしまいました。いくらアップルでも、もうこんなデザインのノートPCは出さないでしょう。しかしそれがこのクラムシェルiBookの美点だあることは間違いありません。
さて、私も新しいiBookやPowerBookG4が気にはなりますが・・・
どこまで使い続けることができるかなiBook。
けど、ペインター4が動くiBook、iTuneでインターネットラジオを奏でるiBook、家でこのサイトをチェックする時のiBook。なかなか捨てがたいものがありますね。

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